結城みさ たびじ 上司と部下 結城みさ

結城みさ たびじ 上司と部下 結城みさベンチに座りみさが携帯で電話をしながらパソコンのキーボードを叩く。

そして、みさの部下が、彼女の後ろに立っている。

電話対応をしているみさとは対照的に、その間も後ろで手持ちぶさで困った様子。

「えっ?…ちょっと待って下さい…。」

みさは、ペンのジェスチャーをするがそれがわからない様子。

「書くものよ!」慌てたようにポケットを弄るが、「その胸元のポケットに挿しているのは何?」彼は慌てた様子で気が付き、みさに自分の胸元のポケットからペンをだし、差し出す。

溜息混じりにペンを受け取るみさ。

「はぃ…。

すいません、お願いします。

彼女が、課長になって初めての仕事は、新しいライフスタイルの確立というテーマだった。

ただ、私には、他に心配な事があった。

でもこの部下に、私は…。

意味深な心の呟き。

上司と部下という関係を超え始めようとしていた頃の出来事なのだが…。


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